キャリア支援課支援ラボ

早期離職を予防するための就職支援のあり方を考える

早期離職を予防するための就職支援のあり方を考える

 新卒社員の早期離職は、企業にとってはもちろんのこと、キャリア支援課にとっても重要な課題です。
 今回はその早期離職を予防するためにはどのような就職支援が必要かを考えてみます。

 早期離職を防ぐためには、まずそもそもとしてどういう理由で新卒社員が会社を辞めていくのかを知らなければいけません。
 そこで統計データを探していったところ、

平成25年若年者雇用実態調査の概況(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/4-21c-jyakunenkoyou-h25.html

というデータに行き当たりました。他にも色々調べましたが、できるだけ新しいデータかつ信用のおける調査元という観点から見ると、この厚生労働省調査データで考えるのが最善かと思われます。

ただ、公開されているデータはグラフ化されていない生の数値でしかなかったため、該当部分をこちらでグラフ化したものが以下になります。
(離職理由のトップ5のみ抜粋)
若者の離職理由 複数回答可という調査だったようで単純に全てを足したら100%になるというものではありませんが、概ね上位4つが横並びで君臨しているという状況です。

 これを私の視点で大きく2つに分類すると、「事前に一定程度調べがつくはずの理由」(グラフの赤色部分)と「入社してからでなければわからない理由」(グラフの青色部分)にわけることができます。
(紫部分は、両者の性格を併せ持っているもの)

 就職指導という観点から考えると、後者のことは正直指導のしようがないという領域ですね。どんな人が上司になるかやどんな人が先輩になるかなんてことは、配属が決まってみなければわかりませんので、この理由による離職は、ある程度仕方がない部分があります。ただ、上司や先輩がどんな人であれ、それなりにうまく付き合っていく処世術のようなものを教え込むという手段はあるかと思います。

 ということで、就職指導という観点からは主に前者の「事前に一定程度調べがつくはずの理由」をいかに潰しておくかがカギだといえます。

 そのためには、企業研究・職種研究をしっかり細かいところまで行うことは当然に行っていくとして、ある条件(休日数や賃金額など)の場合に「現実に」どのような生活になるのかということや、本人が思い描く社会人生活とその「現実」とのギャップをいかにして事前に縮めておくかがカギになります。
 これを「ミスマッチを防ぎましょう」と言ってしまえばそれまでなのですが、じゃあそのためにはどうすれば良いのでしょうか?

 それには、上記グラフのようなデータを学生たちに示したうえで、早期離職する要因の多くはぶっちゃけ就職前の努力不足であるという事実を突きつけてあげることが一番だと考えます。
 就職すること、ひいては生きていくということは紛れもない現実世界の出来事であり、その現実を正しく認識できるようにしていくことで初めて一人一人がリアルに将来を考えられるようになるのだと思っています。

 

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