キャリア支援課支援ラボ

面接前日になって初めて模擬面接に来た学生への対応法

面接前日になって初めて模擬面接に来た学生への対応法

 採用選考がピークの時期になると、キャリア支援課へは模擬面接を希望する学生が多く訪れますよね。しかも「面接本番が明日なんです!」というケースも度々です。

 それでも、普段から頻繁にキャリア支援課に来て模擬面接を行っている学生であれば、本人の方向性や課題などがわかっていますので対応はあまり難しくないかと思います。しかし、それまでほとんどキャリア支援課に来ていないのに突如本番前日に模擬面接を希望する学生を指導する場合は、今日の明日のという時間的制約の中で、何をどこまで指導していいか非常に悩ましい状況です。

 そんな時、当ラボ主宰の林がどのような考えで面接指導をしているかをお教えします。

明日までに改善可能なことしか指摘しないことを明言する

 模擬面接を行った場合、指導側としてはどうしても改善したいポイントを全て伝えようとしてしまいます。しかし、本番が明日という状況では、あれやこれやと指摘をしたところで消化不良を起こしてしまい、本番ではかえってしどろもどろな話になってしまう危険性があります。
 また、本来面接練習というのはじっくり時間や回数を積み重ねていくべきものであり、前日に少し模擬面接をすればどうにかなるというものではありません。

 模擬面接を始める前にこういった点をハッキリと対象学生に明言することで、本人にそれまでの取り組み不足を反省してもらうとともに、それでも「こちらとしては内定可能性を少しでも高めるための最善の指導をしていくので一緒に頑張ろう」というポジティブなメッセージを発信していくことができます。結果として、それが学生のモチベーションを高めることに繋がります。

指摘は表情・声量に限定してシンプルに

 現実問題として、今日指摘して明日改善が見込めるのは、いわゆるノンバーバル表現に関わる部分に限定されます。
 話のネタ(エピソード)や組み立てという大きな部分に切り込んでいくには最低でも2,3日が必要ですので、実際に模擬面接をしてみて「その話はちょっとおかしい」と思ったとしても、それを飲み込むことが重要です。しっかり飲み込まないと、「本当は指摘したいのに無理に我慢している」という気持ちが学生に伝わってしまい、いたずらに不安を煽る結果になってしまいますので注意してください。

 では具体的にどのようなことを指摘するかというと、以下の2点です。
 いずれも、言葉で長々と語るのではなく、実演を交えてシンプルに説明・指摘をしてあげてください。

表情

 話をしていない時の表情は、とにかく明るさやバイタリティが見えるものに。
 話をしている時の表情は、話の中身に合ったものに。

 これが簡単なポイントです。フィードバックの時間では、実際に職員の方が実演をしてあげながらその場で本人に表情を作らせてみて、良いと思えた表情を意識的に浮かべられるよう指示をしてあげてください。

声量

 次に声量ですが、これは極めて単純で、「少しでも大きな声を出させる」、この一点に尽きます。声量というのは意識さえすれば誰でも絶対に出せるものですから、ここだけは絶対に外さずに指導をしていきましょう。

本番で自信を持って話ができるようエンカレッジする

 どれだけ様々なノウハウを教えたとしても、最終的に学生本人が本番で委縮してしまっては良さを何も伝えることができません。最後の最後は話の中身やテクニックではなく、本人の人間性を少しでも多く伝えられたほうが評価は高まるはずだ!と割り切り、翌日の面接で本人が少しでも気分良く語れるよう、「それでいいんだよ」というポジティブな気持ちを伝えてあげてください。

 その際に大事なのは、全体として漠然と「それでいい」という曖昧な伝え方ではなく、「○○のくだりの××の部分は非常に良いので、そこを胸を張って伝えてみよう」というように、良い点をあえてピンポイントに指摘してあげることです。人間心理というのは不思議なもので、どこか1ヶ所でも強く自信を持てると、その自信が他の点に対しても波及していきます。特に若い人はその傾向が強く出ますので、模擬面接の中で褒めるべきポイントをしっかりと見つけてあげてください。

 

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