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キャリア支援課職員が知っておくべき論理思考の基礎

キャリア支援課職員が知っておくべき論理思考の基礎

エントリーシート添削をするにせよ、模擬面接を行うにせよ、あるいはキャリア相談を行うにせよ、支援課職員の方が何か学生にアドバイスを行う際には、必ず「なぜそうすると良いのか?」という明確な根拠が求められます。根拠は納得してもらえてこその根拠ですので、アドバイスをする支援課職員の側が論理思考に基づいた話をしていく必要があります。
ここでは、その論理思考の基礎についてご紹介します。

基本はロジックツリーでの整理

 ロジックツリーとは、主張とその根拠とを文字通りツリー状にして整理するためのツールです。ロジックツリーこの図のようにツリー状に整理するのですが、まずはある話や考えについて最も主張したいこと=主題(例:責任感が強い、この件ついては○○のようにすべき、など)を一番上のポジションに設定します。次に、主題の根拠になる要素(エピソードや何かのデータなど)を必ず複数考え、二段目に設定します。 この二段階の設定がロジックを整理するうえで最小単位のブロックになり、以降は各要素ごとにこの二段階のブロックを下に下に増やしていきます。(画像参照)

 たとえば、一番上に「面接では大きな声で話をしなさい。」という主張を設定した場合、二段目には「なぜ大きな声で話すと良いのか?」という理由を複数設定していきます。例として、
1.人間は元気な相手に好感を抱くから
2.面接官の聞き漏らしがなくなり話をしっかり理解してもらえるから

という2点を挙げておきます。
 もちろん、この段階で1.2.の各々が理由として正しいものであることが必須です。仮に「面接官を大声でビクっとさせたら内定が確実になるから」と言っても誰も納得しませんよね(笑)

理由をすべて総合した時、他の結論が出てこないか?

 「主張+複数の理由」を設定できたとしても、それだけで論理が正しいとは言い切れません。本当の意味で正しい話にするためには、二段目で挙げた理由をすべて総合した時に、本当に一段上の主張のみしか結論がありえないかどうかのチェックが必要になります。

 それでは、上で挙げたケースで考えてみましょう。
 上のケースは、「面接では大きな声で話をしなさい。」という主張と「1.人間は元気な相手に好感を抱くから」「2.面接官の聞き漏らしがなくなり話をしっかり理解してもらえるから」という2点の理由で構成されています。
 これに対して「1.人間は元気な相手に好感を抱くから」「2.面接官の聞き漏らしがなくなり話をしっかり理解してもらえるから」を考えた場合に「大きな声で話す」以外の結論があり得るかどうかを検討します。

 実はこの場合、「大きな声で話す」という結論以外に、「明るい表情で繰り返し同じことを述べる」という結論も理屈上あり得ると考えられます。このように簡単に他の結論候補が出てきてしまう場合、挙げた理由が論理として成立しきっていないということになります。
 それを解消する主な方法は、理由をもう一つ付け足すことです。例えば先述の1.2.に加え「3.自信が感じられる声質になり、信憑性を高く感じてもらえるから」という理由を設定すれば、「明るい表情で繰り返し同じことを述べる」という結論は存在できなくなりますので、「大きな声で話す」という結論のみに絞り込まれ、全体として論理が成立していると言っていい状態になります。

話す前に必ずセルフチェックをする

 このように、論理を考えるにあたっては「Aである。なぜならB&Cだからである。」という一方向からだけの思考ではなく、「B&Cならばonly Aと言い切れるか?」という逆方向からのチェックをする必要があります。
 一回この記事を読んだからといってすぐに使いこなせるほど簡単なものではありませんが、この二方向から物事を考えるクセづけができれば自然と論理的思考力は高まっていきますので、日々の業務の中でぜひ意識的に活用して頂ければと思います。

 

 ロジカル・シンキング Best solution
照屋 華子 (著) 、岡田 恵子 (著)
東洋経済新報社

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