エントリーシート添削は、基本的には一人一人書かれている内容も違えば応募先も違いますので、常にケースバイケースの対応をせざるを得ない部分が存在します。
しかし、そんな中でも必ずチェックすべきポイントが存在することはご存知でしょうか?
今回は、そんな2つのポイントをご紹介します。
1.最も伝えたいことが絞り込まれているか?
採用担当がエントリーシート文章を読んでいく際、1枚当たりどれだけの時間を割くでしょうか?無論個々の企業・採用担当者によって異なるのは当然ですが、一般的に言われているのは1~2分という極めて短い時間です。この短い時間の中で、あれもこれもそれもと伝えようとしたとしても、読み手にとっては「この人は結局何を言いたいのだろうか?」と疑問に思い、結果として何も伝わらない文章となってしまいます。
重要なのは、その文章で最も伝えたいことを1つに絞り込ませることです。一つの文章の中に協調性やリーダーシップや計画性など複数の要素を盛り込んでしまうと、必然的に一つ一つが浅い描写となってしまいボヤけてしまいます。
そこで、学生と面と向かって指導を出来る際は、「アピールポイントAとBとCのうち、無理矢理順番をつけるとしたらどれを一番アピールしたい?」と問いかけてみてください。そこで出てきたアピールポイントに絞り込ませたうえで、それがハッキリ伝わるためのエピソード選択や描写を指導していきましょう。
2.最も伝えたいことに信憑性はあるか?
選考を行う採用担当者にとって、信憑性の感じられない話というのは評価を行うに値しない内容になります。したがって、最も伝えたいことを絞り込んだ後はただひたすらその真実性を担保するようなエピソードや具体描写を付け加えていくことが重要です。ただ、往々にして学生本人には書かれた中身の信憑性を判断ができませんので、添削にあたる職員の方が判断をしてあげなければなりません。
具体的には、「A(アピールポイント)+B(根拠となるエピソード)」という文章に対して、「B(エピソード)ゆえにA」という理屈が本当に成り立つかどうかを精査してあげてください。
例えば、「リーダーシップ」というアピールポイントに対して「多くの人から話を聞いていった」というエピソードでは、「多くの人から話を聞いた、ゆえにリーダーシップがあると言える」という理屈は成立しませんので、修正が必須になります。
このような場合は信憑性に疑問が生じてしまいますので、ヒアリングを通じて必要な描写を発掘してあげながら文章の修正を図ってあげてください。
コメントを書く