優しげな表情
学生に信頼され、デリケートな部分まで話をしてもらうためには、「あなたをきちんと受け入れますよ」ということを態度で示していかなければいけません。
そのためには、何よりも受容感溢れる優しげな表情をしていなければいけません。
具体的には、(1)目を気持ち大きく開ける(通常時と比べて5~10%程度)、(2)口角をわずかに開けておく、という2点が最低限求められる表情になります。
ただ、表情というのは自然に出せるように訓練をしておかないと、バレバレの作り笑顔となってしまい、返って印象を悪くしてしまいます。日頃から鏡で見たり同僚同士でチェックしあうなど、自然な表情として出せるよう訓練をしてみてください。
敬語
一般に就職面談を行う学生というのは、二十歳を超えたいい大人の年齢です。現実にはまだまだ幼い面が多分にあるとしても、これから社会に出ていかんとする彼ら彼女らを子供扱いしていては、好印象を得られるべくもありません。彼ら彼女らを大人として扱うとしたら、当然言葉使いも大人に対するものにするべきですので、敬語で話していくのが大前提になります。あえてその前提を崩す場合もありますが、キャリア支援課に異動になったばかりのような職員の方は、必ず敬語で話をしていってください。
ちなみに、あえて敬語を使わない場合というのは、厳しいことを厳しい表現で言っても愛情の裏返しだと取ってもらえるような慈愛あふれるキャラクターの方が話をする時のみです。
これは単に資質の問題だけではなく、人生経験の豊富さからくる思いがベースになりますので、極々例外的なタイプだとお考えください。
力強い語尾
様々なアドバイスをしていく際に、「○○○○○○○○○○○○○○○○○○、かなあ」とか「○○○○○○○○○○○○○○だと思うけども・・・」などのように、お茶を濁すような語尾で話を終えると、学生に対して「この人の言うことを信じて本当に大丈夫か?」という疑念を抱かせてしまいます。そうではなく、きちんと断言するような語尾にして話を完結させてください。
もちろん、就職活動に関して正解と呼べるものは本人の中と各企業の中にしかありませんので、キャリア支援課職員の方が物事を断言しづらいという事情はあります。しかし、だからと言って自信がなさそうなアドバイスをしてしまっては、そのアドバイスを受け入れてもらえる度合いが低くなってしまい、結果として学生が不安を抱えたまま本番に臨むことになります。不安を抱えた状態での言動は企業への印象を悪くする大きな要因となりますので、結果として不採用に繋がっていきます。
たとえ自信の無いアドバイスであろうと、目の前の学生からしてみれば就職指導のプロからの言葉になりますので、プロとして相手から信頼される言葉の伝え方をしていってみましょう。
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